湿疹について

主婦湿疹について書く前に、湿疹について少し見てみたいと思います。湿疹は、皮膚炎とも言われますが、はっきりした原因が不明の皮膚の炎症という程度の意味でいずれも使われています。皮膚が外的な刺激に対して反応して炎症を起こしたもので、かゆみを伴って身体の各部分に生じる肌トラブルで、伝染はしません。原因となった外的刺激がなくなれば、湿疹も自然に軽くなって治ることが多いです。湿疹とは病態を示す言葉で、皮膚が刺激に反応して変化すると、赤斑(炎症の始まりで皮膚が赤くなった状態)や、丘疹(表皮の炎症で小さなぶつぶつができた状態)、小水疱(水がたまったり膿がたまった状態)、のう胞(水疱内に炎症細胞が多く入った状態)などが広がったりします。かさぶたが取れると、軽い色素沈着を残して治ります。刺激が引き続き起こると、苔癬化(たいせんか)といって、炎症を繰り返した肌は次第に厚くなり、ごわごわとしてきます。病変部を引っ掻いたりすると症状が悪化しますが、浸出液がほかの場所に触れて湿疹が伝染するということはないです。湿疹を伴う疾患には、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、主婦湿疹(手湿疹)などがあります。

主婦湿疹の原因

主婦湿疹は、特に炊事や洗濯など水仕事を始めた思春期以降の女性に多く見られます。ネットで検索するとたくさんの主婦湿疹の写真がありますが、この肌トラブルは主に女性の利き手の指を中心に湿疹が表れます。主婦湿疹という名称ですが、未婚の女性でも症状は表れますし、体質的には、皮脂の分泌が少ない人や、もともとアトピー性アレルギーなどの肌トラブルを持っていた人に多くみられるようです。乾燥型と湿潤型があり、乾燥型の特徴は、かゆみよりも刺激感が強く、指の腹面の角質が強く傷つき、指紋が消失したり、亀裂を起こし、皮膚が硬化するといった変化が見られます。湿潤型は、刺激性皮膚炎のひとつで、かゆみがありますが掻くと悪化します。表面が湿ったブツブツが指や手のひら、手の甲にも見られ、両手に広がることもあります。主婦湿疹の原因は、台所の水仕事で洗剤を利用することによって、手の皮膚にある脂肪分が洗い流されたり、角質層が軟化して皮膚のバリアー機能が低下したところに、洗剤の界面活性剤や、食品、調味料などの外的刺激が侵入しやすくなるためと考えられます。湿疹が出る箇所は、指輪などをしているとそこに洗剤や刺激物が付着して、利き手でなくても湿疹がそのまわりに生じやすくなります。また、防御するためのゴム手袋が皮膚障害を起こす原因となる可能性もあるようです。

主婦湿疹の治療

水仕事などの外的刺激は、主婦湿疹の症状を悪化させるものですが、主婦にとって、洗濯や台所の水仕事は避けられないものです。特に冬は皮膚が乾燥して亀裂が生じたりすると辛いですね。主婦湿疹の治療は乾燥型の場合は、皮膚への刺激が少ないワセリン、ハンドクリーム、カサつきや刺激を防止する尿素軟膏が用いられます。炎症がみられる湿潤型は、副腎皮質ホルモン薬(ステロイド薬)を主に使用します。亀裂がみられる場合は、副腎皮質ホルモン薬を含んだテープ剤を貼って皮膚を保護します。主婦湿疹の予防としては、なるべく肌に優しい洗剤や石鹸を使用するようにします。水仕事のあとにはしっかりと手を洗って、ハンドクリームや保湿剤で失われた手の脂分を補うことを習慣化しましょう。また、炎症がひどい時は脂っぽい料理は避けたり、手で洗うお湯の温度を低くしたり、ゴム手袋を使うときはアレルギー性接触性皮膚炎対策として木綿の手袋の上からはめたりします。食器洗浄機、食器乾燥機を利用したりするのもよいと思います。炊事・洗濯・掃除と毎日の主婦業は大変ですので、手を守るためにも、機械でできることは任せてしまってもいいのではないでしょうか。

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